インドにおけるBlackberry程、忠実で熱心なファン層を形成した電話会社はそうそうないものであった。とりわけこの傾向は、商業地区の人達によく見られるものだった。彼らはタイプミスのないハードボタンのキーボード入力や、BBMメッセンジャーサービスを大変好んで使っていた。

だが、他紙によると、こうしたファン達も、世界中の消費者たちのそれと同じように、(Blackberryのサービスにおける)選択肢の少なさを理由に他社への機種変更を決断せざるを得なかったようだ。インドの場合、その結果、手に入りやすく安価で、多機能なAndroidのスマートフォン端末が90パーセントを超えるシェアでインド全体の市場を牛耳ることとなった。

実際、単純にBrackberry社は世界一急速な成長を続けるスマートフォン市場にあって、安価なオプションを含め、インドにおけるユーザーを引き付ける為の十分な工夫をしてこなかったのだ。

携帯電話に対してかけられる予算の少ない若者向けの安価なオプションなどのサービス範囲の拡大の代わりにBlackberryが売り出したのは、価格700ドルのZ10や、同価格帯のQ10だった。今日でさえ、若者をターゲットとした機種であるQ5は330ドル近くする。この価格は、少なくとも、Moto Gに憧れる比較的裕福な若者を魅了する価格の倍にあたる。
(Moto G:200ドル。記事作成時点。)

CMRの市場調査によると、Blackberryの市場シェアは2010年4月~6月における四半期の14.8パーセントから翌年には7パーセント、最終的には2013年最終の四半期ではなんと0.6パーセントへとガタ落ちしたということだが、それも無理はないだろう。

見た限り、これが電話業界においてかつて名手であった企業におけるアルマゲドンの引き金になったように映る。

その為、Blackberryマニアにとって大きな救援が必要となった。Blackberry社はスマートフォンZ3によりインドでの顧客拡大を目論んでいる。元々はインドネシアの顧客をターゲットとして開発した機器であったが、今ではZ3が企業の命運を左右するほどの電気ショック療法になるのではないかと考えているようだ。Z3は5インチの画面タッチ式スマートフォンで、Blackberry10のOSバージョン10.2.1を搭載している。インドネシアでの発売は4月で、その後、アジアの他国市場へ展開していく予定だ。

Business Line社の調べに対し、Blackberryの代表取締役権CEOのジョン・チェン氏はこう述べている。
「200ドルを下回る機種はインドで魅力的な存在となるだろう。少なくとも、他社製品との競合ができるのではないか。消費者は75ドル未満の価格でAndroid端末を買うことができるが、
200ドルなら多機能とセキュリティを搭載した我が社の機種を手に入れることができるようになるのだ。

賢明か無鉄砲かの判断は読者の皆様にお任せするが、別の戦略として、Z10端末を従来の50パーセント以下となる300ドルまでの値下げ決定が打ち出された。これにより、多くのユーザーが購入を検討するであろう、Z10のスペックは以下の通り。2GBRAM搭載の1.5GHzデュアルコアプロセッサー内蔵、16GBのHDD、32GBまでの容量拡張をサポートするメモリーカードスロット、1280×768ピクセルの4.2インチのタッチスクリーンディスプレイ、メインカメラ:8メガピクセル、フロントカメラ:2メガピクセル

これらは前向きな動きだが、Blackberry社やそのインドにおけるオーナーである、カナダ基金の主事、プレム・ワッサ氏は今後、顧客を取り戻すため、輝かしいラインナップを有するアンドロイド端末、多種のOSを駆使した価格範囲の広い魅力的な商品で再起に賭けるNokiaの様なブランドとの競合をしていくことになる。彼らに比べ、Blackberryのサービス提供範囲は明らかに狭く、アプリも低品質と来ているのだからこの道のりが大変なものになっていくことは言うまでもないことである。

引用元:Almost down and out in India, Blackberry brings in the Z3